船箪笥を買取いたします。

船箪笥を買取いたします。
2019年12月31日

いちのやでは、船箪笥を高価買取いたします。

本日は、佐渡や酒田を中心に様々な地方で製作されている『船箪笥』をご紹介したいと思います。

■船箪笥について

船箪笥とは、江戸中期から明治時代まで海運が主たる流通手段であった時代に、船乗りが航海時に貴重品を船に積むために作られ、大型の和船で用いられた箪笥です。

もともとは北前船用の特殊な家具であった帳面や証文、帳簿、筆、硯などの道具に印鑑、金銭を携行するための「懸硯」、「帳箱」、箪笥として船頭の羽織袴などの衣裳を入れた「半櫃」と呼ばれていたのですが、民芸運動の先駆者である柳宗悦が「船箪笥」と名付けました。

堅牢な造りであるにも関わらず、船が沈んで船箪笥が海に投げ出されても、沈まずに海に浮かぶ性質があり、遭難時に船から投げ出されても壊れず残った記録が多数残されています。

■船箪笥の歴史

初めて作られた船箪笥は室町時代で、第12代将軍足利義晴の家臣で船大工の榎津久米之介が生活のために船大工の技術を活かし、船箪笥を作ったのが始まりとされています。

江戸時代、荷物を運ぶ手段として海運業がとても盛んに行われ、商売には幕府の許可が要る為、つねに手形や証文を携行し、金銭も船で保管しなければなりませんでした。
そのため貴重品を収納し、商売の時には持ち出せる小型金庫として船箪笥が重用されていました。
のちに船箪笥は船乗り達の威厳と富を表すステータスを表すものとなり、豪華な装飾が施されている船箪笥が登場するようになりました。

明治後期になり、鉄道の敷設がはじまると、交通網は海路から陸路に変わっていきます。
こうした変化のなか北前船の貿易は衰退し、船箪笥の製造技術も一時失われてしまいました。

しかし、昭和後期に建材商社に勤めていた勝木憲二郎氏が、船箪笥の技術と知恵のすばらしさに魅せられ、研究を重ね船箪笥造りの技術を復活させ、北前船隆盛期に船箪笥の3大名産地であった福井県三国市、山形県酒田市、新潟県佐渡市小木のうち、勝木氏は福井県三国市に拠点を置き船箪笥制作専門の会社を興します。
船箪笥職人である勝木憲二郎氏の船箪笥は、解体後の古民家から採取した桧を素材として使用するなど細部にまで拘り、江戸時代から残されている船箪笥と並べても遜色ない、後世に残せる伝統的な船箪笥です。

■船箪笥の特徴

船箪笥は箪笥を作る指物職人、塗装を施す漆職人、金具や錠前を作る錠前鍛冶職人の合作で作られるため、一つの船箪笥が出来上がるまでに、二~三ヶ月の時間を必要とします。

船箪笥の前面は漆を何層にも塗り重ね、破損を防ぐための木組技法と重厚で繊細な装飾を施した金具を使用した堅牢な造りになっています。前面に施された装飾は鉄製で、重さのため海難で海に投げ出された際も前面が下を向き、箪笥内への浸水を防ぎ空気を保ちます。
内面は、前面の細工にまして複雑で、日本伝統の指物技法が凝らされ、柔らかくかつ多湿で膨張する特性もある桐材を用い、水の浸入を防ぐように隙間なく組まれ、貴重品を隠すための鍵の代わりの隠し扉や隠し抽斗、隠し箱がある他、亀戸、ズリ戸、差し戸、懸戸、閂、落し蓋など様々なカラクリが組み込まれていました。
船箪笥を全て開けるには複数の鍵を要し、世界でも類をみない精密な木工芸品となっています。
現在では、船箪笥の構造は世界でも例を見ない独自の構想と職人の知恵が集結されたものとして、日本のみならず世界でも注目を浴びている美術品として認識されています。

また、船箪笥は空間の限られる船内に携行でき、緊急時にも持ち出し可能な小型となっているため、現代の住空間にも取り入れやすく時代家具や古民具として人気の品となっています。

【船箪笥の買取について】

船箪笥の買取をご希望の際には、お電話(0120-274-888)もしくウェブサイトのお問い合わせフォームよりご相談下さい。
いちのやでは、船箪笥の他、車箪笥、帳場箪笥などの時代箪笥、骨董品、茶道具などの買取のご相談も大歓迎です。
気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

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